続・竹炭を作ります その2
先日改良したTLUDストーブです。
早速使って、4回目の竹炭作りを始めます。
昨日の記事の通り、煙突を大型化して、底面からの吸気を絞れるようにしています。
今回も竹をギッシリ詰めました。
さらに今回は思うところあって、
こちらを用意しました。100均の鉄製の筒です。片方は貯金箱ですね。
何に使うかと言うと、
過去3回、TLUDストーブで竹炭作りをしていますが、確かに竹炭は出来上がります。
炎が落ち着いたときに火を消せば、竹炭が出来上がっているわけですが、出来上がるのは消し炭なんですね。
再着火も出来ますし、火力も問題ないのですが、形が崩れてボロボロの状態です。直接燃やしてるので仕方ないんですが、
思ってたんと違うんです。
私が求めたいのは、竹に限らず、木でもいいので、売っているような、形を保っていて、キレイな状態の炭です。(どうせバーベキューとかで燃やすんで、こだわる必要はないかもしれませんが)
そこで、直接燃やさないで炭を作りたいと考えました。
再び、色々調べた結果、炭を作るためには、酸素との結合を絶ったまま加熱すればいいわけです。ただ、燃やさない炭作りで、問題になるのは煙です。燻された竹や木からは大量の煙が出てきます。こいつが近所迷惑なんですよね(笑)
この煙をなんとかしたいと考えまして、
この煙の正体は可燃性のガスです。
とうことは、煙を燃やせばええやん!
出る煙を直接燃やしてしまえばいい。と言うことで、蓋つきの缶に竹や木を入れてTLUDストーブに放り込んで加熱し、噴き出す煙ごと燃やしてしまえば無煙ですよね。
という考えにたどり着き用意した、実験用の缶です。
缶を完全に密閉すると、膨張して破裂するので、煙が噴き出す穴が必要です。貯金箱の穴がちょうどいい感じです。もう一つの缶にも蓋に穴を開けました。
缶が小さいので、入れる木も小さくなります。今回は以前に剪定していた樫の木の枝を入れました。炭にする樹種も出来るだけ密度の高い木を使うと崩れにくい炭になるらしいです。あと近くにあった竹の枝も入れました。
熱が伝わりやすいように、出来るだけ詰め込みます。隙間があると熱伝導が悪くなりますんで。
用意はできました。早速点火します。
過去の点火時と同様、火付きもよく燃えてくれます。
少量の煙がでますが、温まって二次燃焼が始まるまでは仕方ありません。
ある程度火が回った時に事件が起こります。
黒煙とともに、蓋の周囲が燃え始めました。
そして気づきます。
蓋を新しくしたのにパッキンを取るのを忘れてました(笑)
気が付いたからといって、火を止めることもできず、燃え尽きてもらうしかありません。少しばかり黒煙を出しながら燃えてもらいました。
その後も燃焼し、延長した煙突からは炎があがり、煙突効果は完璧かと思われましたが、しばらくすると、またも炎が消え白煙が立ち込めます。
底からの吸気を絞り過ぎたのかと思い、アルミプレートを台の上にのせて、吸気を増やすと、すごい勢いで燃え始めました。
加減が分からないですね。まあ今回は別の実験があるので焼却炉状態でいいです(笑)
焼却炉と化したペール缶に木を詰めた貯金箱を投入します。
直ぐに真っ黒に塗料が焼けました。
続いて穴を開けた缶も投入完了です。
少しすると「シュー」と言う音とともに貯金箱の貯金する部分からは炎が噴き出しているのが見えます。
穴空き缶の穴からも炎が噴き出し、
画像の右向きに出ている炎は穴空き缶から出ています。
開けた穴が少なすぎたため、すごい勢いで噴き出してますね。蓋も何度も外れそうになってました。同じサイズの穴をあと2か所は必要でしょうか。
何にしても、実験は第一段階は成功です。煙は見事に燃え尽きて全く出ていません。
ただ、どれぐらいの間加熱すればいいのか分かりません。炭が出来たのを見極めるのは、煙の色が青白くなった時だそうですが、燃やしてしまっているので、煙の色が分からないんですよね。
とりあえず、炎が落ち着くまで加熱し続けました。30分くらいだったかと思います。
炎が落ち着いても、穴空き缶からだけ、炎が噴き出してました。
いざ、ペール缶から出してみます。
出しても炎を噴き出してますね。
これをどうやって消そうかと、考えているうちに、炎は出なくなりました。
早く中の状態を確認したいところですが、今開けると酸素が供給され炭に火がついてしまうので、缶の穴を塞ぐようにひっくり返して、缶が冷めるのを待ちましょう。
炭の出来具合の確認は明日になりますが、
4回目のTLUDストーブの点火を振り返ると、煙突延長効果は無いことは無い程度で、あまり効果があったようには思えません。底からの吸気を絞る作戦も、加減が分からず難しいですね。まあ最悪の場合はペール缶焼却炉を作ったと思う事にします(笑)
おまけとして
ペール缶の底に敷いていたアルミプレートです。こんなに変形していますね。底の部分もすごい熱量なんでしょうね。